サーバー・NAS:HDD交換が必要な理由と費用のご案内

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NAS(サーバー)の HDD は消耗品です。当社では、使い始めてから5年を目安に計画して交換し、それより前でも傷みの兆しが出たら、その1台を先に交換することをおすすめしています。

費用は HDD 本体の代金と作業費の2つで、どちらも診断のうえ、内訳を明示したお見積りをお出しします。

交換の目安と、その理由

次のようなトラブルの多くは、HDD の寿命やエラーが原因です。

  • ファイルが開けない
  • NAS につながらない
  • 録画が再生できない
  • 突然止まった

年数と兆しの両方で交換を決めるのは、どちらか一方だけでは足りないためです。

使い続けると、必ず傷む

NAS の中の HDD は、止まらずに回り続ける部品です。車のタイヤと同じで、使い続ければいつか必ず交換が要ります。個体差が大きく、同じ機種・同じ環境でも壊れる時期は大きく違い、新しい HDD でも早くエラーが出ることがあります。

警告を待つだけでは、半分以上を見逃す

HDD には自分の状態を記録する仕組み(SMART)があり、NAS はそれを常に見ています。ただ、Google が大量の HDD を調べた調査(2007年)では、壊れた HDD の56%超に、故障と強く結びつく4つの記録が事前に1つも出ていませんでした。4つの記録とは、読み取りの点検でのエラーや、代替セクタ(傷んだ場所の置き換え)などです。

警告が出ていないことは、壊れないことの証明になりません。 年数の目安を置くのはこのためです。

兆しが出たら、近いうちに壊れやすい

逆に、兆しが出た HDD ははっきり壊れやすくなります。同じ調査では、読み取りの点検で初めてエラーが出た HDD は、出ていない HDD に比べて、60日以内に壊れる割合が39倍でした。代替セクタが初めて記録された場合も、14倍を超えています。ファイルが普通に開けていても、NAS の画面に黄色(注意)や赤(異常)の表示が出たら、様子を見ずに交換を考える時期です。

1台壊れた後が、いちばん危ない

NAS は複数の HDD を組み合わせてデータを守っています(RAID)。1台が壊れても動き続けますが、新しい HDD へ入れ替えた後に「再構築」という作業が必要になり、その途中で別の HDD が壊れるとデータが失われることがあります。同じ時期に入れた HDD は同じように傷んでいることが多いため、壊れる前に、1台ずつ交換しておくことをおすすめしています。

5年を目安にしている理由

何年で壊れるかを、データから一律に決めることはできません。上の調査も、年数ごとの故障率の差には機種の違いが混ざっていて、年数だけの影響は切り分けられないとしています。それでも当社が5年を目安にしているのは、次の3つのためです。

  • 壊れるのを待たずに、業務への影響が少ない日を選んで作業できる
  • 同じ時期に入れた HDD が、続けて壊れる前に入れ替えられる
  • 交換の費用を、前もって予算に組んでいただける

当社で保守をお引き受けしている NAS は、納めて終わりにしていません。購入した日を記録しておき、5年が近づいたころに交換の計画をご相談します。毎月の状態のご報告で傷みの兆しが見えたときは、その時点でお知らせします。交換の部品と作業は、その都度お見積りします。

購入・設置から5年までの流れの図。毎月の点検で兆しが出たら、その1台を先に交換する。4年で交換の計画をご相談し、5年で1台ずつ計画して交換する。どの時点でも、壊れたときに戻せるかはバックアップで決まる
5年は目安です。毎月の点検の結果しだいで、それより早く替える1台が出ることがあります

ご自身で確認できること

次のどれかに当てはまれば、交換を考える時期です。

  • NAS の管理画面(Synology なら DSM)で、HDD に「注意」「異常」の表示が出ている
  • 代替セクタなどのエラーが、1つでも記録されている
  • 使い始めてから5年に近づいている(NAS を買った日・設置した日から数えます)
  • 本体の温度が高い状態が続いている(置き場所が狭い・風が通らない)
  • HDD から、これまでになかった音がする

交換の作業と費用

交換は差し替えるだけではなく、次の作業を行います。

  1. 傷んだ HDD の取り外し
  2. 新しい HDD の取り付け
  3. RAID の再構築
  4. データの整合性の確認(必要なとき)
  5. 動作の確認
  6. HDD の状態を NAS 自身が定期的に点検する設定

費用は次の2つです。

  • HDD 本体の代金:NAS 向けの耐久性の高い HDD を使います。価格は容量・機種とその時の市場価格で変わるため、このページには載せていません。お使いの NAS に合う型番を選び、お見積りします
  • 作業費:交換する台数と、RAID の再構築が要るかどうかで決まります

作業の前にご承知いただきたいこと

  • 再構築の途中で、別の HDD が壊れることがあります。 古い HDD は同じ時期に傷んでいることが多いため、複数台をまとめて交換するようおすすめする場合があります。その場合も入れ替えは1台ずつで、再構築が終わったのを確かめてから次の1台に進みます
  • 再構築の間は、NAS の動作が遅くなります。 容量によっては長い時間がかかります
  • バックアップは別に必要です。 交換で下がるのは、壊れる確率です。壊れたときにデータを戻せるかどうかは、バックアップで決まります。NAS は壊れにくい仕組みですが、絶対に壊れないわけではありません

参考にした公開情報

記載の内容は 2026年10月14日 時点で確認できた情報にもとづきます。各社の仕組みや方針は変わることがあるため、最新の扱いは上の公式の説明でご確認ください。

解決しない場合は、お問い合わせフォームからご連絡ください。
内容を確認のうえ、担当よりメールでご案内いたします。
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